#2 龍からのコンタクト




翌日


京都御苑から三十三間堂へ




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8月・雨上がりの暑い日




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三十三間堂へ入ると


オリジナルのお香と


優しい風が歓迎してくれた。




異次元の世界に


眩暈を憶えて


頭が真っ白になる。




圧巻の観音様や仏像達を前に


たったひとつの願いを問われた。


当時の私の最大の願いは


病気で旅立ってしまった弟の成仏だった。




大きな観音様の前で蝋燭に明かりを灯し


弟のことを一心に願った。




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いつまでも佇んでいたい気持ちを後に


外に出て空を見上げて


驚いた。





「えっ!? えっ!? え~~~っ!?」


「えっ!? 何!?」


鼻の穴や口髭の部分もハッキリ確認できた。


この時まで


意識したことなどなかったのだが


この時が


私と龍との出会いだった。